食いしばりについて
- 2025年2月6日
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こんにちは、院長の畑野です。今日は食いしばりについてご紹介させていただきます。
食いしばりとは?
食いしばりとは、就寝中や物ごとに集中している際に無意識に歯を食いしばる癖のことです。歯ぎしりと違って、食いしばるときに音が鳴らないので、他人から気付かれにくく、自分自身でも知らないうちに歯を食いしばっているので自覚することが少ないです。
歯を噛み締めたり、寝ている間に食いしばる力は、想像以上に強いものです。その力は、自分の体重の倍くら5倍から10倍近いと言われています。
歯を失う原因
歯を失う原因は①むし歯 ②歯周病(歯槽膿漏) ③力により歯を壊してしまう
この3つが多いと言われます。①と②はき気にされる人は多いと思いますが、③で歯を失う人は意外と多いです!
③のやっかいなところは力がかかりすぎることで歯がひび割れてそこからむし歯になりやすくなったり、歯を強く揺さぶる力がかかることで歯の周りの骨がやせやすくなり歯周病(歯槽膿漏)が悪化しやすくなります。
食いしばりの原因
明確な原因ははっきりとしていません。精神的ストレス、歯並び、噛みしめぐせ、飲酒、喫煙、遺伝などによるのではないかと考えられています。
食いしばりをしている人の特徴
1.歯のすり減り、亀裂線
歯の先が平らになって形が変わっていませんか?
噛み合わせが強いことで歯がすり減ってしまうことによって起こります。
また強い食いしばりの力によって歯に亀裂が入ってしまうこともあります。
2.骨隆起(骨のふくらみ)
下顎の歯並びの舌側にボコボコとしたコブのような固い膨らみはありませんか?
これは骨隆起です。強い咬合力が加わることによって骨が過剰に発達してしまいます。
3.歯の根本の欠けや歯肉退縮による知覚過敏
歯の根元が欠けていませんか?
くさび状欠損と呼ばれます。歯に強い力が加わり、根元に負荷がかかり歯が欠けてしまうことによって起こります。また強い力が加わることで歯茎が下がってしまいます。これらによって知覚過敏の症状が出ることがあります。
4.起床時の顎の違和感、慢性的な肩こり、頭痛
朝起きたとき顎の関節や筋肉、こめかみに違和感があることはありませんか?
夜間に強い力で噛み締めることによって顎の関節につながっている筋肉に負担がかかります。筋肉への負荷は肩こりや頭痛の原因にもなります。
5.頬粘膜に噛んだ痕がある
頬の内側の粘膜に白っぽい咬んだ痕はありませんか?
この頬粘膜の圧痕も特有の所見となります。
歯医者での治療方法は?
食いしばりの治療の難しいところは、食いしばっているとさらに噛むための筋肉が刺激され強くなっていくのでさらに食いしばるようになってしまうという悪循環に入ってしまいます。根本的な治療法としては、まず噛む力を弱めてあげる必要があります。
エラボトックス注射療法(保険適応外)
ボトックス注射とはA型ボツリヌス毒素(天然タンパク質)による筋弛緩作用を利用して、発達した筋肉を緩める治療です。肥大化した咬筋(エラ)にボトックス注射をすることで慢性的な食いしばりを改善することがきます。
個人差はありますが、針によるお痛みはわずかです。繰り返しの施術が可能で、噛みしめによってエラが発達されている方は副次的に小顔効果も得られます。
また、施術後すぐにお化粧可能です。
▼注意事項
保険適応外になります。
効果は3〜6ヶ月程度で個人差があり、永続的ではありません。
ボトックスは熱に弱いため施術直後は激しい運動、サウナ、長風呂、飲酒など汗をかくような行為は控えられてください。
ボトックスが拡散してしまう可能があるため、施術後しばらくはお顔のマッサージを控えられてください。
妊娠中、授乳中、妊活中の方は施術出来ません。
兵庫県姫路市で歯医者・歯科医院をお探しの方は「畑野歯科クリニック」にご相談ください。
予防歯科・小児歯科(こども歯科)・虫歯治療・インプラント・親知らず治療・歯周病治療・矯正治療・ホワイトニングなどの治療に対応しております。
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